ふいちゃんの中国日記

社会編/時事

四川地震(2)

2008年5月17日

地震発生後約1時間半の2008年5月12日16:01、成都の友人Sさんからの短信:
所有人都不敢回家、楼房震動利害家里音響已震倒、所以只好呆在楼下。
すべての人が敢えて家へ帰らない。ビルは激しく揺れ、家の中の音響機器は地震で倒れている。そのためビルの外で只じっと留まっているしかない。

2008年5月14日17:03、別の友人Rさんは短信でこう伝えて来た。
「現在通過空投和急行軍、衝鋒舟運輸方式軍隊進入了汶川、各医院的救護車不停的運輸傷員、全国的救援人員陸続到達、現在還是有余震、双流機場軍事管制、救災物質通行、民航停止、現在不停的有救護車従家門公路上通過。」

いま、空中投下機と急行軍が通り過ぎて行った。舟による運輸を強行して軍隊が汶川へ入った。どの病院の救急車も停まることなく負傷した人を運んでいる。全国の救援の人々が陸続と到達した。現在まだ余震がある。成都空港(双流空港)は軍事管制下にある。救災物質(の飛行機)が通過していく。民間航空は停止になっている。現在、ひっきりなしに救急車が家の門から道路へと通り過ぎていく。

2008年5月14日17:16の短信(Rさん):「有很多的人去献血、由干献血的人太多、先要登記以免浪費、同時衛生防疫也開始工作。」

たくさんの人が献血に行っている。献血の人が多すぎるので時間の無駄を省くために事前に登録しなければならない。同時に衛生防疫も活動を始めた。

2008年5月15日17:24の短信(Rさん)
「今天還是余震不断、成都所有的高楼、電梯全部安検後才能開始予許人員進場工作、医院収到很多很多的傷員、現在有很多人捐款捐物、很可怕的大地震、晩上睡覚几乎不能。一ケ人在家很恐惧、地震那天我一ケ人在家、根本站不穏、更不可能逃出去、躱在衛生間、很無助。」

きょう、やはり絶え間なく余震がある。成都のすべての高層ビル、エレベーターは安全点検後、ようやく人が入って仕事をすることが許される。病院はとてもたくさんの負傷した人を収納している。現在たくさんの人が金と物を寄付している。とてもおそろしい大地震。夜の睡眠はほとんどできない。一人で家にいるのはとても怖い。地震のあの日、私は一人家にいた。立っていることができなかった。さらに逃げ出すことも不可能だった。トイレに隠れた。まったく助けはなかった。

地震が発生したときの恐怖の経験が伝わってくる。閉じ込められた人々はあっという間に建物が崩れ、逃げ出す間もなかったのであろう。Rさんは建物が崩れなかったから、今こうして短信が発信できている。