ふいちゃんの中国日記

社会編/時事

四川地震(6)

2008年5月19日


中国電視台1チャンネル(CCTV 1)が連日、1日中の四川地震番組を組んでいる。情報が公開されて全国民が知ることができるようになっている。日本では当たり前のことと受け止められて何も感じない人がほとんどであろう。

32年前、唐山大地震では30万人が死亡したと中国人の事情通が説明してくれる。このときはまったく国民には知らされず、当地の人々だけで救済処置が取られたのだという。この大変化は32年間の中国に何が起きたのか。それは経済開放とそれに伴う経済発展であろう。そして経済発展は必然的に政治開放をもたらしたということであろうか。

温家宝首相に続いて胡錦涛国家主席が日本訪問から中国に戻ってまもなく被災地を訪れ、救済にあたっている兵士、被災者を激励している姿がテレビニュースに頻繁に流れている。

いまの中国は貧富の差が問題視されているが、物資が溢れ、一部の層はすでに飽食の時代に入っている。つまり、豊かになっているのだ。さもなければあんなに大量の物資が各地から陸続と短時間で集まることは不可能だ。

そしてインフレの時代にも突入している。中国がこの32年間で様変わりしていることがこれらのことからだけでも容易に知ることができるであろう。