ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

男的女的

2005年12月27日

 日本でも若い、まだ結婚していない女の子を“娘さん”とか“女の子”呼ぶけれど、“女性”というような言い方はしないように思う。わたしの勤める工場でもときどき人を募集する。試験は筆記試験と面接で、わたしも面接には必ず顔をだす。応募してくる人は17〜20歳の娘さんが圧倒的に多く、男の子はすくない。多いときは一度に13人も面接したこともある。
 終ってから、
「きょうの面接は女人が11人、男人が2人だった」と話していたら笑われてしまった。
「そんな言い方はおかしいです。気持ちがわるいからやめたほうがいい」と言われた。
「どういうことだい」
「そういうときは男的、女的と言うべきですよ」
つまり、こういうことのようだ。
日本でいう「娘さん」とか「女の子」の場合は「女的」と言わないとおかしいらしい。
「きょうの面接は女の子が11人、男の子が2人だった」というところを
「きょうの面接は女性が11人、男性が2人だった」と言っていることになるようだ。そうだとすれば確かにおかしいとわたしも気づく。
中国語の語彙がまだまだ不足しているのでこんなことが起きる。
また、別の地域では男生、女生とも呼ぶらしい。
一度頭に入った情報は容易には置き換えられないようで、そんなことがあった後でも、ついつい女人、男人と言ってしまう。よく知っているタクシーに乗っていて、
「工場で人を募集していないか」と聞かれたことがある。
そのときは、募集していない時期だったが一応きいてみた。
「女人?男人?」
「女的」
「いくつ」
「24」
「結婚は」
「まだ」
やはり、女人とは言わないのだ。

 【註】
   女的 nude ニュウダ 女の子
   男的 nande ナンダ  男の子
   女生 nusheng ニュウション 女の子
   男生 nansheng ナンション 男の子
   男人 nanren ナンレン 男性
   女人 nuren ニュウレン 女性