ふいちゃんの中国日記

生活編/健康

創可貼

2008年6月1日

「創」には二つの読み方があって、1つは「chuang4 チュアン (創造の)創」。もう1つは創口「chuang1kou3 チュアン コーウ (傷口の」創」である。この場合は傷口の「創」で、「可 ke3 コーオ」は可能の「可」と解釈していいと思う。「貼 tie1 ティエー」で日本語と同じ意味の“貼る”であるから、意味合いとしては「傷口を貼ることができる」と日本語的に解釈できる。

日本語のこの言葉に相当しているのは各種の商品名があるが代表的に言えば「カットバン」ということになろうか。日本の場合は最初に商品化したメーカーの名前が普通名詞のようになってしまう例がある。例えば、シャープの“シャープペンシル”、ソニーの“ウォークマン”など。

これはこれで創業者を尊敬するという意味ではよいことかも知れないが、中国は機能で名前をつけている。小学館日中辞典では“創可貼”は“簡易救急ばんそうこう”となっている。そうなのだ。これには“絆創膏”という立派な名前があったのだ。

一袋に6枚入っていて、値段は1.6元(約24円、1枚約4円)である。たまたま、日本の「新カットバンA」があったので効能を比較したら、日本の絆創膏(カットバン)は「殺菌作用」のみで、中国の絆創膏は「止血、鎮痛、消炎、愈創(傷を治す)」と4つあった。効能書きにはないものの、日本のカットバンにもさらに「止血、愈傷」の効能があるように使った経験上感じている。

「新カットバンA」にもちゃんと“無色殺菌剤配合救急絆創膏」と書いてある。

【註】
止血 zhi3xue4 ジーイシュエ 止血
鎮痛 zhen4tong4 ジェントン 痛みを抑える
消炎 xiao1yan2 シアオイエン 炎症を取り除く
愈創 yu4chuang1 ユーチュアン 傷を治す