ふいちゃんの中国日記

生活編/大連カラオケ事情

7月はカラオケクラブ強制休業

2008年6月12日

1週間ほど前から7月に入ったら中国全土でカラオケクラブは強制休業という噂話が流れていて、オリンピックが終るまで続くという。恐らく本当の話ではないかと思う。

なぜ強制休業なのか説明はないらしいが、後講釈は比較的楽である。オリンピックには多くの国から大勢の人が中国にやってくるのはまちがいない。とりわけ近隣国、中でも日本からはたくさんの人がやってくるであろう。

最近の日本の事情ははっきりわからないがオリンピック見学ツアーの類はどの旅行業者も企画していることが容易に想像できる。すでに1年以上も前からオリンピック会場周辺のホテルは予約で埋まっている。旅行業者が全部押さえていると思われる。中国に住んでいる人間がオリンピックを見に行こうと思ってもホテルがないから行くことができない。

観光客が短期間に急増する情況になったとき、カラオケ店とお嬢さんの数は限定されているから、需要と供給のバランスが崩れ、カラオケ店の大幅な値上げが予測される。それは中途半端ではなく、場合によっては倍増するかもしれない。中国の物価事情をよく知らない日本人にとって、値段が倍増しても自国の水準と比較すればまだ安いと感じる人は少なくないであろう。

一つの仮定として万一、そういうことが発生したら、ただでさえ物価が上昇してすでにインフレ時代に突入している中国にとって、それが中国全土への物価高へ波及する危険性はかなり高いとみる。だから、それを未然防止するためにカラオケクラブが7月から強制休業になるのではないかと思う。

しかし、「上に政策あれば、下に対策あり」の中国だから、カラオケクラブの経営者たちはこの間を乗り切るために新手の商売方法を考え出す可能性がある。2ヶ月近くも売上げがゼロになればクラブとそこで働くお嬢さんたちにとっては死活問題であるからだ。なにごとも「必要は発明の母」である。

もう一つの仮定はオリンピック方面の警護に人手がさかれ、公安関係者が手薄になってカラオケクラブの管理が充分にできなくなるので、不測の事態発生防止のための処置の可能性もある。