ふいちゃんの中国日記

文化編/伝統・風習

「八」という数字

2008年6月15日

中国人は「八」という字が好きである。末広がりで発展性があって発財(fa1cai2 ファーツァイ 金を儲ける、金持ちになる)につながると信じている。

だからという訳でもないだろうが、北京オリンピックは2008年8月8日18時08分から始まることになっている。「八」のオンパレードだ。これが2004年とか2012年では意味がない。今年の2008年に中国でオリンピックを開催するというのは中国にとっては数字上の大きな意義があるのである。

だが、今年になって「八」という数字は不吉な数字に変っている。

2008年1月25日:大雪災害(降る筈の北方に降らず、降らない筈の南方にドカ雪)
    3月14日:チベット暴動発生
    5月12日:四川大地震
は月日の数字を足すといずれも「八」になっている。しかも、5月12日はオリンピック開催まで88日という日にあたっていたのだ。多くの“老百姓”はこれが偶然でなく、なにか今年は「八」が結果として不吉な数字になっていることを感じ取っている。

次に来るオリンピックは「八」の字だらけである。好からぬことがなにも起きずに順調に終了することを祈る。

【註】
老百姓 lao3 bai3 xing4 ラーオ バーイ シン 庶民