ふいちゃんの中国日記

文化編/伝統・風習

中国人の名前

2008年8月29日

中国は結婚しても苗字も名前も変わらない。いわゆる別姓である。では生まれてくる子供の姓はどうなるかというと、普通は父親の姓になる。しかし、これも絶対ではないそうである。つまり、母親の姓でもよさそうなのだ。

名前であるが、日本でもいろいろな名前があるように中国にもいろいろあって、普通は女の子は女の子らしい名前が付けられる。だが、これもいろいろあって、名前だけでは男か女かわからないことも多い。

わたしの知っている例で言えば、「影男」という名前の女性がいる。日本流で言えば完全に男の名前であるが、中国ではそうでもなく、女の名前で「○男」というのは珍らしくはないそうだ。

名前も時勢の影響が大きいようだ。今はもう40歳くらいの女性で「戦旗 zhan4 qi2 ジャン チイ」という人を知っている。「戦」は中国ではときどきお目にかかる苗字である。日本人から見るとこれはやはり勇ましい男の子の名前である。知り合いの中国人に尋ねると「きっと、文化大革命のときに生まれたのであろう」という説明であった。この時期には勇ましい名前の女の子は珍しくなかったそうだ。

どの親も命名にはそれなりの気を使うようだ。こういう例もある。父親が「張」という苗字で母親が「王」という組み合わせは恐らく何百万組とあるのではないかと思われるのであるが、こういう場合、苗字が「張」で名前は「王琳」と母親の苗字を名前の頭に持ってくる例である。

つまり、父親が「張」、母親が「王」の一人娘「琳」という具合である。こういう命名法はよくあるのだそうだ。簡単と言えば簡単である。