ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

自己好就好

2008年6月21日

人間皆自分が可愛いから何ごとも自分中心に物事を考え、自分中心に行動する。これはごく普通のことと言えばそれまでだが、中国人は日本人以上にこの考え方が徹底していると思う。

悪く言えば自分さえよければそれでよい。モラルなどというものは衣食住が充分に足りてからの話しにしてほしい、ということであろうか。高学歴で文化水準が高い人でも金には簡単に転んでしまう。

2008年5月12日にのインターネットニュースにあった野村證券の中国人スタッフがインサーダー取引をして4700万円ほど稼ぎ、結果は逮捕されたというのは“金儲けのチャンスが目の前にあるのに黙って見ていることはできない”ということであろうか。

賄賂の問題も含めて、インサイダー取引などはかの国の人々の感覚では犯罪意識はないのかもしれない。こういう情況を表現するのにピッタシの言葉が「自己好就好。」であろう。

ところが四川地震が発生してからのかの国の人々の動きは「自己好就好。」ではなかった。「一方有難、八方支援」で国全体が被災者への応援に向かった。

コインの裏と表、表社会と裏社会、本音と建前、陰と陽があるように何事も2面性を有していて、情況によりどちらの面がより強く出ているかということかもしれない。

自己 ziji ズージー 自分
好 hao ハーオ よい
就 jiu ジュウ すなわち 〜ならば〜だ
自己好就好 自分がよければそれでよい→自分さえよければよい