ふいちゃんの中国日記

社会編/経済

大連地区の給与水準

2008年7月3日

6年前から大連開発区へ来て仕事をしている人の話しによると、当時の一般従業員の給与は450元だったそうだ。現在開発区の最低賃金は750元である。最長2年に1回は見直しをすることになっている。

この表現はいかにも中国的である。つまりどんなに長くても2年に1回は見直しをするという意味で、情況次第では半年で見直しをしてもよいし、1年で見直しをしてもよいという意味である。

日本と違って大連市政府主導で突然に発表されるところが特徴である。今年中に最低賃金が上げられる可能性もあるし、さらに来年も上がる可能性もある。6年間で67%水準が上がったのである。昨今の中国の物価高を考えると2〜3年で900元前後になってもおかしくない。

ただ、人件費の安さだけで進出してきた日本を含む外国企業は体力的についていけなくなっても不思議ではない。すでに、大連開発区からさらに人件費の安いタイなどに逃避を始めた企業もある。既に青島(qing1 dao3 チンダーオ “青島”地名)に進出していた韓国系企業(農業関係)はこぞって撤退してしまったそうである。

ここ数年で開発区内の企業構成が大きく変化する可能性がある。製造業が減ってIT関連の企業が主流になっていく可能性である。