ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

有風険有利潤

2008年7月3日

日本では「ハイリスク、ハイリターン」というのがこれに相当している。

    風険 feng1 xian3 フォンシエーン リスク 冒険
    利潤 li4 run4 リールン 利潤、利益

「冒険の有るところ利益有り」である。中国株が一時上昇したときちょっかいを出して大きな損失を蒙った人がけっこう身近にいる。昨今の物価上昇で多くの人が現金で持っていることへの危険性を本能的に感じているようだ。

ところが中国は情報が極端に少ない。しかも、信頼性に欠けるので正確な判断ができない、などの問題点はあるが漠然とながら不安を感じている人がわたしの意見を求めてくることがある。

日本がかつて通ったインフレの道を今、中国が通ろうとしている。聞かれるから説明するのだが、基礎知識がまったく違うから、わたしの説明することが充分に理解できないようなのだ。だから簡単にしか説明しないことにしている。詳しく説明すればするほど相手の頭が混乱するからだ。

もう、庶民では買えなくなってしまった高値のマンション。それでも新しい高層マンションが建つと完成前に完売しているようだが、いざ完成してもそこへ住む人は半分もいないようなマンションも多い。そして何割かはすぐに「出租 chu1 zu1 チューズー 貸し出し」や「銷售 xiao1 shou4 シアオショウ 売り」の垂れ幕が窓から掲げられる。

つまり、実需は少ないのだ。買っておけば値上がりするからと金のある層はマンションへ投資しているのである。かつての日本の土地神話のように、中国にもマンション神話があるのかもしれない。

しかし、既に仮需で値上がっている要素が多いからバブルがいつ弾けてもおかしくない。資金の流れのどこかの循環の一つが回らなくなったとき、全体がおかしくなってしまう危険性が高い。だが、日本と同じようなバブル破壊情況になるかどうかはわからない。