ふいちゃんの中国日記

仕事編

原油高の影響・樹脂成形材料の一斉値上げ

2008年7月7日

原油が市場最高値を更新している。その影響で原油を原料とする諸々の製品が値上がりしている。ガソリンの高騰はよくニュースになるが、樹脂成形材料もここに来て一気に値上がりである。率は15%〜200%(2倍)。たまったものではない。

この影響は多方面に及ぶことになるであろう。今、製造工場で樹脂成形品を使っていないところは皆無に近いのではないだろうか。特に経済を引っ張る車関係、車に使われる各種部品、家電・オーディに使われる電子部品関係、どれも樹脂成形品がなくては成り立たない。

金属材料がどこにどれだけ在庫があるか、メーカーと商社がほぼ完全に把握しているように、樹脂成形材料についても基本は同じである。材料を買いたいとき、どの客先で用途は何、どの製品に使われるか、使用量はどのくらいか、こと細かに教えないと売ってはくれないのだ。

メーカーの力は強い。気に入らなければ売ってはくれないし、当然、見積書も出してもらえない。自由競争などとはほど遠い世界で、独占的支配が実態である。地下資源は有限である上、年々少なくなっていく。メーカーにはメーカーの論理があるのであろうが、あくまでも強気である。とくに中小規模の工場に対しては顕著で、むしろ横暴といったほうが当たっている。 

「値上げを呑まない、ああ、そうですか。いいですよ。売りませんから。」口には出さないが、態度はまさにこの言葉につきる。匕首を喉元に突きつけてイエスかノーかと問うているのと同じである。