ふいちゃんの中国日記

社会編/公共

銀行預金

2006年1月2日

 日本では同じ銀行なら、日本全国どこでも無料で引き出しができるのに中国では違っている。オンライン化がなされているようなのになぜなのかよくわからない。開発区にはたくさんの銀行が軒を連ねていて、なかには初めてみるような銀行名もあるが利便性を考えるとちょっとした都市にはどこにでもある中国銀行、中国商工銀行、中国建設銀行などが無難。
 中国建設銀行に通帳を作ることにした。新規口座開設はとても簡単で、外国人であればパスポート、中国人であれば身份証があればすぐ作ってくれる。もちろん日本の場合と同じように専用の申請用紙があって、住所や連絡先などを書かなければならないのはいうまでもない。中国は判子があるにはあるが日本のようになんでもかんでも判子がないと物事が片付かないということはなく、6桁のパスワードだけの設定で済む。だから金を引き出すときは通帳であろうとキャッシュカードであろうと毎回、本人確認のためパスワードの入力が要求される。
 口座開設のとき注意しなければならないのは人民元のみで預金するのかあるいは日本円や米ドルなどの外国貨幣でも預金するのかを最初に届けなければならない。それともう一つは定期預金か普通預金かの区別。これらはいずれも口座開設の申込書に印刷されてあるのでそれらの欄を埋めるように記入していけばよい。
 中国の銀行は日本と違って土曜日も日曜日も営業しているから私たちのように昼間、会社勤めをしている者にとってはありがたい。預け入れも引き出しもできる。ただし、両替は平日のみである。キャッシュディスベンサーも銀行とか大きな百貨店などには設置されている。建設銀行の場合は1000元以下の引き出しは行内設置のキャッシュディスベンサーで各自やってくれと大きく張り紙されている。
 以上はだいたい日本の感覚で済むのだが、引き出しに関しては要注意である。同じ地域の場合は引き出しは無料であるが、地域が違ってくると引き出しは有料となる。大連開発区で口座を作って北京で引き出す場合は1000分の50、つまり5%の手数料をとられる。これはものすごく高い手数料だと思う。数年まえは手数料は最高で50元だったのにいつのまにか5%になっているのには驚いた。利子などは簡単に吹っ飛んでしまう。ちなみに12月24日現在で、人民元の1年定期の利率は2.26%、日本円の場合は同様に0.01%である。どの範囲が同一地域なのかは個別に銀行へ聞かないとわからない。なかには「その場所は私もはじめてなので手数料がいるのかいらないのかわからない」と窓口の銀行氏は平気でいう。