ふいちゃんの中国日記

自然編/気候

大連の梅雨明け

2008年7月13日

2008年7月13日(日曜日)、太陽がカッと出て、一気に暑くなった。今日の日中で室温が25度から一挙に27度へ上昇した。部屋にいるだけで気温が上がっていくのが感じられる。この10日間ほど大連は毎日濃霧で、飛行機の離着陸がままならない状態が続いていた。あるお客様は日本から大連へたどりつくまでに3日を要したほどである。

1日目は濃霧で大連へ降りられず山東省の青島へ着陸。2日目は待機して霧の晴れるのを待つ。3日目、朝5時に起こされたが、けっきょく飛行機が離陸したのは11時ころで行き先は大連でなく瀋陽。

瀋陽に12時過ぎに着いてからは現地解散で、後は乗客が各自の目的地へ行きなさいということになったという。だが、このお客様の行動力がすごいのだ。空港のタクシー運転手に携帯電話を貸してもらって、行く予定の大連の会社へどう行けばいいかを電話してきた。

瀋陽駅の北口へ行けば大連行きのバスがあるからそこへ行くようにと説明したが、話しがまだ終らないうちに「わかった」と言って電話はタクシー運転手へ。運転手が空港から瀋陽駅まで100元もらっていいかと聞いてきたのでOKと返事したという。

ところが、乗ったのはいいが、そのバスは途中で故障してしまい乗客は全員降ろされたという。そこでそのお客様はまたタクシーをつかまえ、運転書の携帯電話を借りて再び大連の会社へ電話してきて今の情況を説明した。大連へ着いたのは3日目の午後4時ころだったという。

開発区のホテルへ着いてから、その日食事もろくにしていないから空腹で、普通なら食事を摂りそうなものだが、このお客様は酒を飲み始めたのだという。

夕方6時に会食が始まった。わたし達は3日もかかって大連へ来てくださったお客様を大歓迎したのは言うまでもない。だが、すでにこのお客様は酩酊しており、お土産に持ってきた「酒」はこういう事情で飲んでしまい、なくなってしまったので悪しからずとの説明であった。

その翌日、このお客様が工場見学に来たとき、夕べの会食のことは酔い過ぎて全然覚ええていないというので驚いてしまったのだった。中国語ができないこのお客様が一人で瀋陽から大連まで来たということに敬服するのみである。

ともあれ、本日は日本で言えば梅雨明け宣言といった感じである。これから数ヶ月は安定した気候になって濃霧で飛行機が飛ばないといった情況はほとんどなくなるのではないかと思われる。