ふいちゃんの中国日記

生活編/街の風景

自由乗降通勤バス

2008年8月3日


バスは停留所があってそこで乗り降りするのが普通だが、自由乗降バスは中国にもある。文字通り、どこでも乗り降り自由なバスである。乗りたいときは手をあげればバスは停まってくれる。降りたいときは「下車 xia4 che1 シア チャー 降りる」といえば停まってくれる。

都市ではこういう自由乗降バスはまだお目にかかったことはないが、田舎に行くとある。都市部を離れてから自由乗降になるというのもある。

大連では工場に勤める人々のために出勤退勤用の大型バスやマイクロバスを会社が用意するのは常識である。これは恐らく中国全土の傾向ではないかと思う。特に交通の不便なところに立地した場合は絶対である。その通勤用バスに乗り遅れたら大変だから、残業なども気軽にちょっとと言うわけにはいかない。

出荷確保のために残業する場合は通勤バスの手配も必須である。現在の情況では近くの人が自転車で通勤する意外は会社が用意したバスになる。会社のバスが通らないところに住んでいる人は路線バスになる。自家用車で通勤という構図はまだ一般の人にはない。

しかし、私設バスとは言え、乗降の客が会社に勤める人に限定されるだけで、交通ルールをきちんと守って運行されるのは当然のことである。乗降の場合は道路の端にバスを停めるのは常識である。だが、なかには交差点のど真ん中が乗降場所という通勤バスもある。

毎朝、交差点のど真ん中で降ろしている。降りてから、ある人は後ろ方向へ、ある人は前方向へといった具合である。別の車が通ろうがお構いなし。運転手にとって効率という点では危険性、はた迷惑を無視すればこれ以上の良さはないであろう。