ふいちゃんの中国日記

社会編/時事

スポーツ社の水着

2008年8月19日

この頃はいい記録を出したいためであろう、北京オリンピックを見ていると男子も女子のようにスポーツ社のらしい水泳着を着ている。中国では1着8000元と噂されていて、6回使うと記録上のメリットが出なくなるので、競泳用には6回しか使わないのだそうだ。

使用量1回当り1,333元=20,700円である。記録のために、一泳ぎで普通の会社勤めの人々の1カ月分の給料以上の金額が消費されている。こんな事情を一般の会社勤めの人が知ったら、仕事がアホらしくなって勤労意欲を失ってしまいそうだ。

水着のせいか、女子選手の鍛錬の結果か、あるいは両方の影響かよくわからないが、以前は男女の区別が容易についたのに、この北京オリンピックでは女なのか男なのかはっきりわからないことが多い。つまり、女特有の丸みやふくらみが希薄になっているのである。

男も女も似たような水着で、かつ帽子を被っている。途中からテレビ画面を見ていると男女の区別がつきにくい。泳ぎが終って帽子を取ってから女特有の髪を見て“ああ女子の競泳だったのか”とようやく気がつく。

昔ふうのおじさんとしてはこれは非常に不便なのであるが、昔からどろぼうが頭巾や覆面を被るのは正体を隠す優れた方法であったのだ。