ふいちゃんの中国日記

生活編/衣食住

刀魚

2006年1月5日

 昼食は食堂の奥にある特別室でいただく。メニューは一般食とは違っていて、一部同じものもあるが基本的には別内容になっている。いつもつくのはスープ、果物。果物は少しでいいから出してほしいと頼んだらその後、毎回でるようになった。いまの季節はもっぱらりんご。秋は果物が豊富なので梨、ミカン、ブドウなどもよくでた。そのほかは一人一皿で、3人いれば3皿といった案配である。普段は3人の場合が多いが、お客さんが来たときは5~6人で食べるときもある。
 大連は海の傍のせいか、やはり魚がよくでる。なかでも平たくて10cmくらいに切ったのが油で揚げられてよくでる。いつも食事を運んでくれるおばさんに名前を聞いたら“刀魚”と教えられた。味は淡白で私は好きだ。
この魚はスーパーマーケットの魚売り場では必ずといっていいほど売られていて、その姿は日本刀によく似ている。こんなところから“刀魚”と名づけられたのに違いないと一人合点している。いちど“刀魚”で辞典を引いてみたが標準語としては探すことが出来なかった。だから、この魚の本当の名前は知らない。だけど大連では“刀魚”で通じるのでべつに不自由はない。
 夏から冬のあいだ、ずうっと見かけるから、ひょっとしたら1年中獲れるのかもしれない。ある知り合いのひとに言わせると、上海で仕事をしていたとき、この魚を上海でもよく食べたというから広範囲の沿岸で獲れ、大衆魚の一つになっている可能性もある。