ふいちゃんの中国日記

社会編/経済

マンション値下がり

2008年9月2日

いつの時代でも結婚する若者たちがいるし、最近の中国では家がないと結婚してあげないという娘さんも多いのだという。さらにさまざまな理由で家を買いたいという実需要はある。しかし、貧富の差が大きいと言われる中国で、金持ち層は投資目的で盛んに家を買っているので家の価格はこの5年くらいで暴騰し、若者には手が届かないところにまで騰がってしまった。

わたしのある友人は家を買いたいので時間を見つけてはあちこち調べに行っている。北京オリンピックが終盤にさしかかった頃、この友人は大変なことに気がついたといって話してきた。

いつも見に行っていた「金州区」にある売出し中のマンションが値下がりしたという驚きである。目をつけていた104平米の部屋がこれまで48万元だったのに今日は46万元に下がっていたというのだ。

最近でこのような現象はついぞなかったことである。開発区でも数年前までは1平米3000元だったのが4000元になり、5000元に騰がった。最近は中心地で7000元と言われている。

それでも中心地を少し離れるとまだ4000元台がいっぱいある。だが、この値段が下がったという事実は注目に値する。それも北京オリンピックの最中にである。いつまでもマンション価格が高騰し続けるということはあり得ない。

日本では北京オリンピックが終って2年後の上海万博終了後にバブルが崩壊するのではないかという説は盛んにマスコミに登場する。開発区の中心地でなく、はずれの「金州区」とはいえ、マンション価格が値下がりしたということは右肩上がり一本だったマンション価格がすでに「節目」を迎えた可能性がある。