ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

ヘリコプター

2008年9月21日

ヘリコプターは中国語では“直升飛機(zhi2 sheng1 fei1 ji1 ジイ ション フェイ ジー)”あるいは“旋翼飛機(xuan2 yi4 fei1 ji1 シュエン イー フェイ ジー)”である(小学館:日中辞典)。

日本人なら、この字を見ただけで発音はわからなくても、“あっ、これはヘリコプターだな”とわかる。“直接上昇する飛行機”および“翼を旋回する飛行機”と理解できるからだ。

このように、中国語を知らない日本人でも読んで意味がわかるから、“私は中国語が6〜7割わかる”という人がいるが、これは大なる錯覚である。日本人が使わない簡体字がたくさんあるし、言い回しもいろいろあるからだ。しかし、同じ漢字文化圏の人は非漢字文化圏の人に比べたら理解度や学習に優位さがあるのはまぎれもなく事実であろう。

これは漢字が表意文字だからこそこのように理解できるという特徴であろう。江戸時代さらに明治時代の文明開化以降、日本は諸外国から多くの物と文化を導入してきたが、一部の言葉を除いてそのまま発音をカタカナ表記で受け入れている例が多い。

パン、カステラ、タバコ、トマト等々、ほんの一例である。だが、中国はこれらたくさんの外来語をほとんど漢字に直して導入している。漢字変換は機能や外観等、なるほどなあと感心してしまう命名法が大半のようである。

日本はあきらかに漢字文化の国と言っていいだろうから、今後、外国語を取り入れるときにもう少し頭を働かして、表意文字の特徴を活かした命名法を考えてはどうだろうか。