ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

知心

2008年9月23日

テレビ劇の一駒。ある公安局長の家庭へ元恋人が訪ねてきた。元恋人もどうやら公安関係の仕事であるらしい。仕事の関係で10年ぶりに元恋人に会って招待したのである。元恋人は自分だけの理由で10年ほど前に男から離れていった。男は忘れられなくて苦しい日々を過ごす。元恋人の女友だちがその男の相談相手になっているうちに男と情が通じて今は結婚している。

元恋人が事情も知らずに公安局長の家を訪問し、若いときからの親友を見て聞く。

「どうしてあなたはここにいるのか。」
「ここは私の家よ。」

そこで元恋人は事情を理解する。元恋人はすぐにその家を出る。公安局長の奥さんが夫の元恋人を追いかけて話しをする。

「こういう結果になって許してください。」と奥さんは親友に謝る。そのとき親友が言うのである。「わたしはあなたを許さない。見ず知らずの女なら許すこともできる。しかし、あなたはわたしの古くからの“たった一人の知心の友達”だ。だから許せない。」と。

傷ついた奥さんは家へ戻ると荷物をまとめて家を出て行こうとする。公安局長が聞く。

「どうしたのだ。」
「わたしはあなたの元恋人からどろぼうと言われました。だから出て行きます。」
何としてでも出て行こうとする奥さんを公安局長が抱き寄せて言う。
「私は公安局長だ。公安局長がどろぼうと結婚などするわけがないではないか。」
この一言で奥さんは気持ちが落ち着く。

【註】
知心 zhi1 xin1 ジー シン 理解し合っている