ふいちゃんの中国日記

仕事編

開発志向の商社

2008年10月9日

大連にはいくつかの商社があるが、それぞれ特徴がある。それを見極めて付き合っていくことが重要である。

ある商社の営業マンは非常に特徴のある仕事をする人である。一つの例が開発志向の営業である。もちろん一般の営業もすることは言うまでもない。多くの商社は数量で勝負しようとする。特徴のある製品であっても、数量が少ないと相手にしようとしないのである。

これは製造会社でも同じである。やさしくて数量の多い物は歓迎するが、数が少ないとはなから相手にしないところも多い。わたしのところは規模が小さいので大規模会社と値段の勝負をしたら負けてしまう。だから、特徴のある製品作りを目指すことになる。特徴のある製品作りは客先と一緒になって技術的に特徴のあるコストダウンをはかったり、商品開発段階から積極的にアイデアを提案しながら係わっていく方法である。

ただ数量だけの、さらに価格だけの競争は必ずそれを上回る対抗会社が現れる。目指す方向で商品化に成功した場合はものすごい技術的競争力をもつことになる。

こういう意味で、その商社とわたしたちの会社は目指す方向が一致している。こういう商社マンと一緒になって仕事をすると非常にやり易い。たとえば、材料開発である。私のところでは材料開発はできない。しかし、商社は日本でいろいろなメーカーと係わりがあって、材料開発ができるからである。材料評価と商品化はこちらでできる。

こうして一緒になって行動することにより、材料開発と評価、商品化ができる大きな一つの会社があるのと同じ機能を持つことになる。