ふいちゃんの中国日記

社会編/経済

現地採用

2006年1月10日

 開発区には現地採用された日本人女性がなにがしかいる。ほとんど大連に留学してきた人で、卒業後そのまま日系企業へ就職するケースが多いらしい。給料は1万元(約145,000円)が相場である。中国語のレベルはまちまちだそうだが、日本人のほうがやはりなにかと便利だそうで、総経理の秘書的な仕事や受付などを兼ねていることが多い。
 人材募集は人材派遣センターへ依頼する。大連には4箇所そのようなセンターがあると聞くが、求職の日本人はどれにも申し込んである場合が多いらしく、各センターへ問い合わせるとどのセンターからも同じ人がピックアップされてくることが多いという。1万元という給料は中国人からみると破格であるが、この中から税金(20%)、住居費、食費などを賄わなければならないのであまり余裕はないかもわからない。しかし、贅沢しなければ日本で働いているときよりは金が残る可能性はたかい。年齢的に適齢期の人が多いせいか2年前後で辞めて日本へ帰るケースが多いという。
 一方、日本で募集されて、大連で働いている若者群がいる。以前、そのような記事を新聞で読んだことがあるが実際にいる。コンピューターに情報を入力する仕事を日本から持ち込み、日本人の若者を募集して、大連へ連れてきて仕事をさせている。こちらのほうは給料は3500元くらいで、中国語はまったく話せない。このような若者はわたしが聞き知っているだけで、大連市内にある某会社だけで50人ほどいる。
 こういう若者がわたしの関連する企業の募集に応募してくる。面接で話を聞いてみると目的意識が明確でない人が多いらしい。仕事の場所は当面、瀋陽とか広州などというと住居費会社負担で給料1万元でも「エーッ」と歓迎しない返事が返ってくるという。給料は安いがその間に中国語をマスターするとか、なにかはっきり目的を持ってくるのであれば理解できるけれど、日本でのフリーターの延長意識できているとしたら大切な時間を浪費していることになるのではないかと他人事ながら気になる。