ふいちゃんの中国日記

社会編/公共

大連の日本語テレビ放送

2006年1月11日

 テレビの番組表がないから時間がはっきりしないけれど、地元の大連開発区テレビで時々日本語の放送をしている。わたしが知っているのは日曜日の夜。「堤さん」という日本人女性と中国人男性が進行役で、開発区にある日系企業に関連する内容や日本の正月行事など、とにかく日本に関係する番組になっている。視聴者の対象を日本人にしているのか、日本語を勉強している中国人にしているのかはっきりしないが、おそらく後者であろう。観ていると「ああそうか、日本をこういうふうに紹介しているのだ」ということが理解できる。
 大連は中国の中でも日本語熱の盛んことでは異色らしい。日系企業が多く進出している関係もあって日本語を話せることは即、生活が向上することにつながる。通訳の職につければ一般の人よりも高額な給料が保証される。片言に近いレベルでもぜんぜん話せない人よりははるかに有利である。そういうこともあって開発区で働く人の中で日本語を勉強している人は非常に多い。
 わたしの勤める工場でも通訳ではないが、自費で日本語を勉強している管理者もいて、ほとんど日本語で意志の疎通できるほどレベルが高いので仕事上大変便利である。当然こういう人は技能手当としてその分、給料が多いことになる。また、十分にはまだ話せないが、口頭で日本語訳するとすらすらと日本語を書ける管理者もいて、資料を日本へ送るとき役立っている。わたしが資料の全部を日本語訳して仕上げていたらとてもではないが時間がたりない。
 外国語をマスターすることが生活の向上と直結するとなれば熱の入れようが違ってくるのは当然だろう。日本にいると仮に中国語が話せるようになったとしても、それで給料があがるような仕事とのつながりができるかというと、そういう給与システムとか機会というのはあまり多くなさそうである。