ふいちゃんの中国日記

仕事編

竹馬の友

2008年11月8日

日本語では「竹馬の友」は「小いときからの友だち。おさな友だち。」である。ところが中国語ではこれはかなり意味が違うということがわかった。

10日ほど前、ある政府のお役人と食事をする機会があった。大連市の金州区は歴史の古い街で2000年以上の歴史をもっているそうで、通称、市内と呼ばれる大連市の行政の中心地はじつはほんの150年前後の歴史でしかないそうだ。

そういう背景からか、大連市のお役人の中で金州区出身の人はかなり多い。開発区の各企業の中でも金州区出身の人もまた多い。このように、政府関係および企業で働く人々の間で複雑な人脈関係が交差しているのである。じつは同席の7人の中にこのお役人と中学生のときの同級生がいた。

もっとわかりやすく言うと、この中学生のときの同級生の仲持ちでこの食事会が持たれたのである。わたしはこのことを知っていたが、わたしのほうからこの話しを切り出すことはしなかった。お役人の方から中学時代の同級生である旨、話しがでたので、すかさず「それでは“竹馬の友”ですね」と言ったら、お役人から訂正が入ったのである。

中国では“「竹馬の友」は幼馴染の男女の関係で結婚まで発展した場合に使う”というのだ。単に幼馴染の男友だちの場合には使わないのだという。ではこういう場合どういうのかと辞典で調べてみたら

童年(時代)的朋友 tong2 nian2(shi2 dai4)de・peng2 you・
トン ニエン(シイ ダイ)ダ ポンヨウ (幼年時代の友だち)
従小的相識 cong2 xiao3 de・xiang1 shi2 ツオン シアオ ダ シアンシ
(小さいときからの知り合い)
青梅竹馬之交 qing1 mei2 zhu2 ma3 zhi1 jiao1 チン メイ ジュウ マーア ジー ジアオ

と出ている。金州区の人々はこれとは違う言い方であったが思い出せない。

その後、大連地区では中国語の「竹馬の友」の意味で「青梅竹馬」とも言われると聞いて、いろいろな言い方があることをさらに知ることになった。