ふいちゃんの中国日記

仕事編

偸懶(サボり)

2008年11月14日

経験的にいうと大多数の中国人は性悪説で捉えるほうが理解しやすい。監視人がいないとすぐにサボル。作業場で周りから見えにくい死角があるとそこにいる作業者はまじめに仕事をしない。いつも横を向いてペチャクチャとおしゃべりをしている。一種の無法地帯になってしまう。

自己管理などという言葉が無縁な人がいっぱいいるのが現実だ。そういう情況を放置しておくと

? 品質不良の増加
? モラルの低下

が顕著になってくる。それは当然であろう。外観検査など作業者の官能検査に頼っている工程で、横を向いておしゃべりする合間に製品をみて検査するのだから、当然見逃しもでてくるし、検査精度も落ちてくる。

一方、まじめに仕事をしている作業者からすれば「不公平感」が蓄積してくる。結果としてモラルの低下につながっていく。

個人別に「出来高」と「品質」を管理しているが、それだけでは十分ではない。職場はどこからも見通しがきく、そういう死角のないレイアウトがよい。

【註】
偸懶 tou1 lan3 トウ ラーン 怠ける、サボる、油を売る